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 脳科学者の池谷裕二さんがツィッターで、“脳MRI像を再精査したら実は脳に男女差はなかったそうです。典型的な男性・女性の行動パターンを示す人もわずかだとか。来月の『神経画像』ほか。”と呟いていて、これらサイトリンクされていました(*2016年12月31日)。
 また2日後の1月2日には、“【続】MRI所見なのであくまでも脳のマクロ構造に性差がないという意味です。例えば「女性は脳梁が太いから○○なのだ」という俗説が再否定されたわけです。もちろんミクロ構造には差があると思います。ただ「男らしい行動」「女らしい行動」は人々が思うほど明確な差はなく、誰にでも両方が見られます。”との追記が。

 これらを読んで思い出したのが、NHKの番組「美と若さの新常識 若さの秘薬!性ホルモンを生かせ」で紹介されていた、“女性ホルモンであるエストロゲンを作り出す酵素が 記憶を担う海馬の神経細胞をつなぐシナプスのスパインで作られている”という 東京大学名誉教授の川戸佳さんの2004年の発見でした。どうやら、女性ホルモンが脳でつくられ記憶力の向上に大きな役割を果たしている、らしいのです。つまり 性ホルモン(*川戸さんは「記憶ホルモン」と呼んでほしいようでした)が 脳のはたらきに少なからず影響を与えているようなのです。

 池谷さんが書いているように 「男性らしい行動」「女性らしい行動」ははっきりしていないと思われますし、そのような決めつけが そのような傾向を助長するとも考えられますが、例えば 空間認識が女性と男性で異なる傾向があるように思える私は、性によって脳のはたらき方に違いがある(ように見える)のは 性ホルモンのバランスやはたらき方に拠るのでは、という仮説を抱いています。
 もし そうであるなら、更年期を過ぎた後の女性の脳の変化というものが とても気になります。

 女性は更年期を過ぎても いわゆる男性ホルモンであるテストステロンの量はあまり変わらないため、「更年期を過ぎた女性は、男性でいうと急速にテストステロンが高まっていく思春期とちょっと似ている」(順天堂大学医学部附属病院・堀江重郎さん)らしいのです。





 堀江さんは更に こんなこともおっしゃいます。

 「更年期以降の女性の方は伸び盛りでしょう。というのは、だいたい電車に乗っている中学生や高校生の男の子って、みんなお互いつるんでますよね。で、非常に楽しく話しながら いろいろみんなで活動して。同じです。更年期の終わった女性の方は、皆さん非常に元気で活発になっている。これもテストステロンの一つの作用じゃないかと思います」。





 もしかしたら、更年期後の女性は それまで苦手としていた思考法や認識法が得意になるかも、しれません。脳の伸びしろは それまで使ってこなかった領域にある、ということも合わせると ますます期待が高まります。

 まだ閉経を迎えてはいませんが 更年期に突入した者として、少なくとも興味の対象は これまで苦手としてきたand/or関心外の領域に 思いっきり向かってはおります。

 自らを一人の被験者として これから検証していきたいと思います(笑)。
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